最近は、自然化粧品を愛好する人が増えつつあるようですが、化粧品の世界ではこうした自然志向が誤った広がり方をしているようです。自然化粧品なら体に害がないという考え方がそれです。 しかし、自然化粧品といっても名前だけで、実際は普通の化粧品と変わらないと考えていいでしょう。本当に自然のままでは、化粧品にならないからです。 アロエ化粧品を信奉している人もいますが、アロエは皮膚科の教科書に記載されているくらいかぶれを起こしやすい植物でもあります。アロエの汁を顕微鏡で見ると、針のような鋭い結晶がたくさん含まれています。 この結晶は非常に固く、皮膚を傷つけてヒリヒリさせます。さらに、傷口から皮膚の中に入ったアロエのエキスがかぶれを起こすのです。かぶれを起こしやすい人は、植物エキス配合の化粧品には、むしろ注意しなければならないのです。 また、イオン配合という化粧品がありますが、イオンはどんなものにも入っていて、水もイオンを含みます。したがってどんな化粧品でも水を使えばイオンは入っているわけです。さらに言えば、イオンが皮膚によいという科学的根拠はまったくありません。 ですから、自然化粧品だから皮膚に刺激が少なく、一般の化粧品だから皮膚を刺激するといった違いは全然ないと考えてください。自然化粧品だから安心と過信することのほうがずっと危険なのです。
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