上司への嫌悪感が要因となったケース
秘書検定一級の資格を持ち、仕事をてきぱきこなす Aさん。
彼女が初めて診察室を訪れた時、その容姿に、顔中に広がるかなニキビだけが不釣り合いな印象を受けました。
また、そのことをどれほど Aさんが気に病んでいるか、沈んだ表情から痛いほどに伝わってきたのです。
ニキビができ始めたのは1年ほど前。
Aさんが現在の部署に異動になり、しばらくたってからのことだといいます。
その部署には、口うるさい上に、仕事上のミスは全て後輩に押し付けるという、最悪の先輩がいたそうです。
Aさん自身、先輩のミスを自分のせいにされたことが度々あり、それでいてえらぶる態度に腹が立ち、だんだんと会社に行くのが憂鬱になってきたとか。
その先輩の顔を見るだけで嫌悪感でいっぱいになり、気分が悪くなってくるからです。
ある時、 Aさんの顔に、急に大きなニキビができ始めました。
思春期を含め、ニキビで悩まされたことがなかったのにもかかわらずです。
同時に、それまで順調だった生理が狂いがちになってきました。
そうこうする間に、ニキビはドンドン悪化していきます。
不安になった Aさんは、原因が婦人科系の疾患にあるのではないかと思い、まず婦人科で診察を受けました。
でも、結果は異常なし。
今は生理の周期を整える薬を処方してもらっているそうです。
結局、ニキビは一向に良くならず、解決策を求めて、訪れたのが私のところでした。
Aさんはコメドと赤く腫れたニキビが混在した典型的な大人のニキビでした。
PR